交通ルールを守っているつもりで、実は迷惑運転! あなたの「常識」は非常識なんです
高速道路上の危険行為

ここからは、事故の危険性が大幅に増す、高速道路で気になることを挙げていこう。
高速道路の合流で、本線の流れを読まずに加速してきて、強引な合流をするドライバーがいる。優先道路は本線である。本線上の車も、合流のための車線変更や減速をして危険を回避する必要はあるのだが、優先車にブレーキをかけさせるような合流は考えてもらいたい。
追い越し車線に移るとき、後方から車が迫ってきているのに、「方向指示器を出せば、車線変更する権利がある」かのごとく追い越し車線に入り込み、後続車にブレーキをかけさせる車もある。
さらに、その後たいして加速もせず、走行車線の車と並んで走り、通せんぼ状態になっていることに気付かず、後続車が詰まってしまうケースもある。追い越しはかけたものの走行車線上に車が多くあり、戻るタイミングを取り逃がす車もあるようだ。これでは「あおり運転」を誘発してしまうことになりかねない。
追い越してから、車線変更して走行車線に戻ったのはいいが、安心感があるのか、速度が急に落ちる車もある。速度が急に落ちるのは危険だ。その点では、上り坂に気付かず、急激に速度が落ちているのに、スピードの変化に気付いていない様子の車も、よく見かける。
高速道路で故障したりトラブルがあったりしたら、速やかに路肩に寄せて停車するのが、2次被害を防ぐ行動だ。その際、車内に残っていると追突される恐れがあるので、すぐにガードレールの外に出た方が安全だ。しかし、よく見かけるのが車内から電話で連絡している光景である。
「ハザードランプを付けていれば安心」と思うのかもしれないが、ハザードランプを付けていても危険なことがある。特に夜の高速道路では、後続車が停車車両に気付かずに追突する事故もあり得る。
冬場、話題になるのが大雪時の運転だ。高速の場合はスタッドレスタイヤや滑り止めのない場合、規制がかかるが、「行ける所まで行ってしまおう」と走った結果、立ち往生してします車がある。チェーンを履くタイミングを逃がしたり、通行止めの規制が遅れたりと、悪いことは重なるものである。