燃料電池の未来は「宇宙」にある! 「ホンダ」「トヨタ」が模索し始めた驚愕の道をご存じか

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乗用車用としての普及には課題の多い「燃料電池」が、宇宙開発の分野で注目されている。その背景を解説する。

乗用車以外に活路

月面での循環型再生エネルギーシステムの活用イメージ図(画像:JAXA/ホンダ)
月面での循環型再生エネルギーシステムの活用イメージ図(画像:JAXA/ホンダ)

 これまで自動車メーカーの多くは「燃料電池の未来は有望」との経営判断の下で、実用的な乗用車の開発を主に行ってきたわけだが、その方針を継続する一方で、数年前から新たな道を模索し始めている。

 その代表的なものといえば、以前から試験的な運用が始まっていたバスに加えて、貨物輸送の中核というべき大型トラックへの本格的な採用と、実証実験のスタートである。これはホンダ、トヨタ自動車、ダイムラー・ベンツなどが手掛け始めている。

 そもそも燃料電池とは、装備する水素タンクの容量および燃料電池本体の性能を考えれば、大型車の方が運用に向いているのは分かっていたのだが、今までは大型車の運用に適応する大出力燃料電池の実用化が追いついていなかった。

 しかし昨今、そうした問題がクリアされたことで、ようやく実用化のめどが立ったということである。大型トラックを定期便メインで稼働させると考えれば、水素供給ポイントを主要な高速道路のサービスエリア等に設置すれば、運用面での制約を効率良くクリアすることもできるだろう。

 さて、前置きが長くなってしまったが、燃料電池車の普及の遅れの傍らで、これまで培った燃料電池技術を生かすべく、ホンダは新たな道を数年前から模索していた。前述した大型車への採用などもそのひとつだったのだが、実は他にもっと夢のあるプロジェクトが進行していた。

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