なぜ「京王線」ばかりが映画・ドラマに登場するのか? 各社ロケ協力の裏事情とは

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かつて、首都圏を舞台とした映画やテレビドラマなどに登場する駅や電車は、京王電鉄のものばかりだった。その理由と、現在の事情を解説する。

「ラッシュ時の大乱闘シーン」は?

ラッシュのイメージ(画像:写真AC)
ラッシュのイメージ(画像:写真AC)

 ざっと眺めてみると、1日に数百万円という高額ではないが、職員の立ち会いが前提となり、その人件費がかかることが分かる。そして、当然ながら臨時電車を動かすとコストがグンとアップすることになる。

 ただし、料金を払えば無条件に撮影許可がおりるのではなく、事業者ごとに規定や基準が設定されている。事前に撮影内容などの確認が求められ、それ次第では認められないこともある。

 総じて、公序良俗に反するもの、反社会的な内容、当該事業者や沿線ならびに鉄道のイメージを毀損(きそん)するものなどはNGとなる。また、JR東日本のように「個人さま(含むYouTuber)、サークル・部活動等、法人様以外のお申し込みお取引はお受けしておりません」と対象を法人に限定している例もみられる。

 付け加えると、いつでも、どの施設でも、自由に撮影できるのでもない。撮影可能な施設、環境を具体的にリストアップしている事業者もある。

 やはり、鉄道事業者が優先するのは、乗客の安全と円滑な通常業務だ。従って、有名監督が手掛け、大物スターが主演する大作映画であっても、例えば、ラッシュ時のターミナル駅で大乱闘シーンを撮影するようなことは現実的には不可能なのである。

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