なぜ「京王線」ばかりが映画・ドラマに登場するのか? 各社ロケ協力の裏事情とは

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かつて、首都圏を舞台とした映画やテレビドラマなどに登場する駅や電車は、京王電鉄のものばかりだった。その理由と、現在の事情を解説する。

ブラピ主演作に協力も

東海道新幹線(画像:写真AC)
東海道新幹線(画像:写真AC)

 2023年3月現在、JRグループ、大手私鉄のなかで、公式サイトにロケ協力依頼の窓口を設けているのは下記の事業者である。

JR北海道/JR北海道ソリューションズロケーションサービス
JR東日本/JR EAST Location Service
JR西日本/JR西日本ロケーションサービス
京成電鉄/京成ロケーションサービス
西武鉄道/ロケーションサービス
京王電鉄/京王ロケーションサービス
小田急電鉄/小田急ロケーションサービス
京浜急行電鉄 /京急ロケーションサービス
相模鉄道/ 相鉄グループのロケーションガイド
名古屋鉄道/名鉄ロケーションサービス
近畿日本鉄道/近鉄グループロケーションサービス
京阪電気鉄道 /京阪ロケーションサービス
阪神電気鉄道 /阪神ロケーションサービス
南海電気鉄道 /南海ロケーションサービス

 実に多くの事業者が参入し、分かりやすい窓口を設置し、料金、対応可能な条件、ルールなどを明確にすることで、ロケ協力希望者も依頼しやすくなった。

 他方、文化庁が「全国ロケーションデータベース(JL-DB、Japan Location Database)」という、全国のロケ地の候補とその地域のフィルム・コミッションを閲覧できるウェブサイトを作った。そのなかには駅や鉄道などの情報も含まれている。

 こうして、映画、テレビドラマに限らず、各種映像作品のなかで見られる鉄道の風景は多様化したのである。

 付け加えれば、ウェブ上に窓口を設けていない他の鉄道事業者も、すべてがロケを拒絶しているわけではない。

 ブラッド・ピット主演のハリウッド映画『ブレット・トレイン』(2022年)にはJR東海が協力し、貸し切りの東海道新幹線内での撮影が実現した。

 サイト内で「ドラマや映画等のロケーションとしての撮影はお断りしております」と示している東京メトロも、堤真一さん主演の『地下鉄に乗って』(2006年)には協力している。JL-DBに情報が掲載されている阪急電鉄は、中谷美紀さん主演の『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)という自社プロモーションのような映画には全面協力した実績がある。

 一方、東急電鉄は2003年に映像制作支援事業「tokyu C&C」の営業開始を発表したが、2023年3月現在、その公式サイトは閉鎖されている。

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