なぜ「京王線」ばかりが映画・ドラマに登場するのか? 各社ロケ協力の裏事情とは

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かつて、首都圏を舞台とした映画やテレビドラマなどに登場する駅や電車は、京王電鉄のものばかりだった。その理由と、現在の事情を解説する。

京王線だけがロケに優しかった特別な理由

京王電鉄調布駅(画像:写真AC)
京王電鉄調布駅(画像:写真AC)

 では、なぜ京王電鉄のみがそのような柔軟なスタンスをとっていたのか。理由としては主に次の2つが考えられる。

●沿線に映画の撮影所があったから

 京王線の沿線にある調布は、日本映画の黄金期より「日活撮影所(現:日活調布撮影所)」や「大映東京撮影所(現:角川大映スタジオ)」といった撮影所が存在し、他にもいくつもの映像関連企業の拠点がある“映画の街”である。そのことから、昔から京王電鉄はロケ協力依頼を受けることが多く、対応のノウハウがあったのだ。

●撮影に適した環境があるから

 京王電鉄は、平日の乗降客数が少ない府中競馬正門前駅や、普段は使用されない京王多摩川駅の臨時口(京王閣競輪場でのイベント開催時のみ稼働)などを有している。一般乗客に影響が出にくい、つまり、撮影に適した条件がそろっているわけである。また、東京競馬場へのアクセスを目的に敷設された京王競馬場線(路線距離は東府中駅~府中競馬正門前駅間の0.9 km)で臨時列車を走らせやすいこともプラスに働いた。

 需要があり、それに応えられる設備が整っている。この条件が、京王電鉄を、“ロケ協力に積極的な鉄道事業者”にしたのである。

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