新潟の珍現象? 冬になると車が「黄ばみ」やすくなるワケ
新潟県の一部では、車のボディが黄ばみやすいという。いったいなぜか。
黄ばみの落とし方と対策

地下水による車体の黄ばみは鉄分の浸食によるもので、つまりはボディ表面に付着したさびが原因だ。そのため、黄ばみを防ぐためには定期的なメンテナンスが必要である。
鉄分が引き起こす車体の黄ばみは、普通のカーシャンプーでは完璧に落とすことはできない。地下水が原因となる水あか黄ばみの汚れ除去には、水あか除去剤などを使用するとよい。
有名な水あか黄ばみ専用クリーナーは、スプレーする液体タイプの製品が多い。気になるボディ面に水あか黄ばみ専用クリーナーを吹き付けて、規定の時間が経過したら流水で洗い流すだけ。同製品に含まれることの多い「チオグリコール酸アミン塩」といった薬剤は、鉄さび(酸化鉄)にのみ反応して、さびを水に溶けやすくしてくれる。反応すると透明な液剤が紫色に変わる、といった見た目の変化からも化学反応がわかりやすい。
塩酸や硫酸などと違って中性だが、製品の性質上、肌に触れるのは避けるべきだ。使用上の注意をよく読みつつ、適正に使用しょう。
新潟地域の消雪パイプは特別に影響が大きいものの、他の雪国は問題ないのかというとそうでもない。融雪剤が使われている可能性の高い冬道を頻繁に走行する車両は、定期的に洗車や水あか除去剤を使ってメンテナンスすることが大切だ。
忙しいときはメンテナンスに時間が取れないということもあるだろう。しかしその時間を惜しんだとき、愛車が被るダメージは甚大だ。降雪地帯の道を走るときは、あらかじめ走行後のメンテナンス時間も考慮に入れておくのがいいだろう。