新潟の珍現象? 冬になると車が「黄ばみ」やすくなるワケ
新潟県の一部では、車のボディが黄ばみやすいという。いったいなぜか。
新潟の珍現象

新潟地域では独自に消雪パイプを公道に埋め込み、降雪を感知すると自動的に散水して雪を溶かしている。水を流し続けることで積雪を防ぎ、交通を混乱させない効果があり、降雪の多い新潟では車の助けとなっている。
しかし、地下水は車のボディにとっては大迷惑な代物だ。なぜなら、鉄分を含み、空気や融雪剤などと結合して“さび水”になるためだ。
特に新潟市内の地下水の一部は、飲み水としてふさわしくない量の鉄分を含んでいる。このさび水がまかれている公道を走った車には、跳ね上げられた水がボディに付着する。それが乾くとボディの酸化が進み、黄ばみが徐々に増していく。そのため、消雪パイプがある新潟の地域では、特にボディが黄ばみやすいという現象が起きているのだ。
ガラスコーティングを行っている車でも、さび水によるダメージを受ける。ガラスコーティングは車を汚れ・傷から守ってくれるが、鉄・塩・水のコンボを防ぐには役者不足である。
というわけで、定期的に洗車を行わなければ、ボディの黄ばみは防げないのだ。