そば屋を超越! 50~60代のリターンライダーに「スーパーカブC125」が人気なワケ
体力の落ちたリターンライダーが選ぶモデルの最右翼が、ホンダ・スーパーカブC125である。いったいなぜか。
「リターンライダー」とは何か
「リターンライダー」という言葉がある。
これは若かりし頃にモーターサイクルの免許を取得し、それなりにライディングを楽しんでいた一方、社会人としての生活を重ねる過程でいつの日が自然とモーターサイクルとの生活から離れてしまっていた人物が、何かの機会に再びモーターサイクル趣味に戻ることを意味している。
具体的には1980年代から1990年代に掛けてのいわゆるバイクブーム全盛期に免許を取得した人、すなわち年齢的には1960年代から1970年代生まれの50代から60代だ。
若い時分にはそれなりにハイパワーのスポーツモーターサイクルに乗っていたものの、今となっては同じスタイルで乗るつもりはなく、できればのんびりと年相応に改めて楽しみたいと考えている様な人物である。
ここで重要なことは、こうした人物のほとんどがモーターサイクルの扱いに関して決して少なくないブランクがあり、例えば同じく1980年代に運転免許を取得し、その後も乗り続けている人とはモーターサイクルに対する思いと関わり方自体が異なっているということである。
免許歴自体は長いものの、昔ならいざ知らず、今となっては峠に走りに行くつもりもないし、ロングツーリングも体力的に自信がない。できれば近所を散歩感覚で季節を感じながら年相応のペースでゆっくり走りたい。そうした考えとともにモーターサイクルに戻って来たリターンライダーはどんなモデルの選択しているのか。
その最右翼というべき存在なのがホンダ・スーパーカブC125である。