JAL機の福岡空港「門限破り」 そもそも空港の運用時間「時代に合わない」の声も ダイバートを改めて考える
2月19日夜、東京(羽田)発福岡行きのJALのJL331便が、福岡空港の「門限」に間に合わず、着陸できないままUターンした。航空機が天候などを理由に、目的地を当初のところから変更するすることは、決して珍しくはない。
空港の運用時間は時代に即しているのか
ダイバートで最も多い理由の天候は自然現象であり、危険を冒すことはできない。
航空会社側は搭乗客に対し、天気予報に合わせ、事前の欠航を決めたり、引き返しやダイバートなどの可能性ある「条件付き運航」を事前予告したりしている。
万が一ダイバートした場合も、ANAやJALなどだと、交通費や代替手段、宿泊施設を用意するなどして対応している。
冬だけでなく夏にも、突如ゲリラ豪雨が発生し、雷雨のために航空機の地上作業が中断、その後の運航便が大幅遅延するケースも起こっている。地球温暖化などの影響も今後、ダイバートにつながらないとも限らない。
一方、空港の運用時間はルールとして定められている。その時間を越えての離着陸は、基本できない。
ただ今回の福岡空港の1件で
「航空機の騒音は昔より“静か”になっている」
「ルールは“ジャンボ機”が全盛期だった当時からずっと同じ」
「ルールがもはや今の時代に合っていない」
などの指摘も出ている。
ダイバートは誰しも避けたいものだ。いざ行うと、航空会社にとっても乗客にとっても、負担は決して少なくない。現在、そして将来を見据えた各種見直しの検討が必要ではないだろうか。