空飛ぶクルマの墜落を防ぐ! 知られざる「風の可視化」技術をご存じか
2025年に大阪万博で本格的に実用化予定の空飛ぶクルマ。導入が進めば、私たちの暮らしは飛躍的に便利になるだろうと想像する一方で、落下のリスクをどうしても考えてしまう。
ますます重要になる「風を読む」技術

風の予測ができるようになれば、空飛ぶクルマの飛行ルートやスケジュールの決定に役立つ。
また、ビル群の風況は、飛行経路だけでなく、離着陸場の基準を決めるのにも大きく寄与すると考えられる。空飛ぶクルマの離着陸場は、ヘリポートのようなものを屋上に作ることも想定されているが、強度や大きさなどの法的基準は未整備だからだ。
ドローンの事故も深刻だが、人的・物的被害がなければ、機体の損傷や紛失を悲しむだけだ。しかし、人が乗って使う空飛ぶクルマはそうもいかない。風を読み、状況を予測できるこの技術は、今後ますます重要視されていくだろう。
朝のニュース番組で、天気予報に併せて日本各地の「風予報」が流れる――そんな未来も近いかもしれない。