小さな新モビリティ続々出すぞ宣言? ヤマハ発が新たなCO2削減目標 「ヤマハらしさ」強調

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ヤマハ発動機が、二酸化炭素(CO2)排出量削減の新たな目標を発表。2050年までに製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す。EV化も推進していくが、新領域への挑戦や内燃機関の開発も手掛けていく方針だ。

2050年までにカーボンニュートラル

東京モーターショー2019参考出展モデル「MW-VISION」(画像:ヤマハ発動機)。
東京モーターショー2019参考出展モデル「MW-VISION」(画像:ヤマハ発動機)。

 ヤマハ発動機は2021年7月19日(月)、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を目指す新たな目標を設定した。2018年に策定した「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」の内容を見直し、2050年までに事業活動を含む製品ライフサイクル全体のカーボンニュートラルを目指す。

 二輪車はEV化を推進する。現在はエンジンで走るものがほとんどだが、EV比率を2030年に2.6%、2035年に20%といったペースで増やしていき、2050年の時点で90%とする計画だ。

 船外機も、充電池や燃料電池で動くタイプを2030年に21%、2035年に30%と段階的に増やしていき、2050年には81%にする目標を立てている。

 二輪車のCO2排出量は、現時点でも製造時や走行時を含めた製品ライフサイクルで四輪車と比較すると、従来の内燃機関タイプで30%程度、バッテリーEVタイプで25%程度。そのため、ヤマハ発動機が扱う製品は、一般的な四輪乗用車と比べればCO2排出量は相対的に少ない乗りものという。

 同社は今回、電動化を推進するにあたり、三輪の小型EVや、ラストワンマイルの短距離移動を想定したキックボード型の三輪立ち乗りモビリティなど、従来の四輪車や二輪車がカバーしていなかった隙間を埋めるようなモビリティの開発も進め、小型モビリティを拡充する方針を紹介した。

 こうした新たな小型モビリティの活用を推進し、移動に伴う1人当たりのCO2排出量のさらなる低減を目指すという姿勢を、執行役員の丸山平二技術・研究本部長は「ヤマハらしい」カーボンニュートラルへの道だと説明する。超小型モビリティは「利便性と安全性だけでなく、『楽しい移動』をつくる」と話す。二輪車に留まらない多様なモビリティカンパニーへさらに変革していく、その将来像を示したといえよう。

 なおヤマハはあわせて、基準の2010年のCO2排出量を100%とすると、2050年時点で企業活動による排出量は14%、製品群からの排出量は10%とする目標を示している。それぞれ0%に届かない分は、国際的に認められた方法でオフセットとするという。