JR東日本も注力! 駅のメタバース化は新たな「拠点性」を生み出せるのか? コロナ利用者減で考える
さまざまなバーチャル駅が誕生
2022年3月にはJR東日本とジェイアール東日本開発、HIKKIYの3社が共同で「Virtual AKIBA World(VAW)」を開設している。秋葉原の駅や街を再現しており、その中にメタバース・ステーションとして「バーチャル秋葉原駅」が開設された。
バーチャル秋葉原駅は山手線31番目の駅として位置付けられている。忠実に再現された駅となっており、ホームでは山手線などに乗車することもできる。オープン時には開業記念アイテムとして記念入場者券をNFTで無料配布した。
オープンイベントであるシン・ゴジラ、シン・ウルトラマン、シン・仮面ライダー、シン・エヴァンゲリオン劇場版の4作品からなる「シン・ジャパン・ヒーローズユニバース」とのコラボ期間中は駅の名称を「シン・秋葉原駅」と変更。メタバースの駅周辺に実物大のシン・ウルトラマンなどさまざまなキャラクターが登場している。
さらに、西日本旅客鉄道(JR西日本)とJR西日本コミュニケーションズ、JR西日本イノベーションズはHIKKYが2022年8月13日~28日に開催したメタバース上のイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」において大阪駅のメタバース「バーチャル大阪駅」を開設した。「うめきた(大阪)駅」に採用される予定の「フルスクリーンドア」の先行体験、人型重機ロボットと鉄道工事用車両を融合させた「多機能鉄道重機」の登場、大阪駅の大屋根のすべり台体験など、メタバースならではのコンテンツが用意された。
東海旅客鉄道(JR東海)とJR東海エージェンシーも2022年12月3日~18日の「バーチャルマーケット2022 Winter」内において「バーチャル名古屋駅」を開設。JRセントラルゲートやJRゲートタワーの他、待ち合わせスポットの金時計・銀時計を再現。惜しまれながらも撤去された駅前の「飛翔」のオブジェも復活している。また、「リニア中央新幹線(L0系改良型試験車)」と「東海道新幹線(N700S)」に乗車し、空間を移動する体験も用意。地域ゆかりのさまざまなコンテンツ・専門学校とのコラボも展開した。