ヤマハ発流の業務改善策とは 無人運転車「スマートファクトリービークル」が工場敷地内を走る

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ヤマハ発動機の工事敷地内では、無人の「スマートファクトリービークル」が部品を載せて走っている。電動車いすをベースとした小型AGVも導入し、「理論値生産活動」を推進している。

ティアフォーの自動運転OS技術を取り入れて開発

工場敷地内を走る自動運転の「スマートファクトリービークル」(画像:ヤマハ発動機)。
工場敷地内を走る自動運転の「スマートファクトリービークル」(画像:ヤマハ発動機)。

 自動運転のクルマがヤマハ発動機の工場敷地内を走っている。運転席は無人で、先頭車の後ろには、貨物列車のようにエンジン部品を載せた車両が連結されている。

 この車両はヤマハ発とティアフォーの合弁会社であるeve autonomy(イブ・オートノミー)が開発。名前は「スマートファクトリービークル」という。

 ヤマハ発のモビリティ技術とティアフォーの自動運転OS技術を組み合わせて、実際の生産現場で運用しながら、汎用性の高い低コストの自動搬送ソリューションの開発を進めている。

 ヤマハ発にとってスマートファクトリーは、「理論値生産活動の礎」とのこと。同社によると、理論値生産とは「生産にかかわるすべての作業を『価値』と『無価値』に分類し、あるべき姿(理論値)に向け、価値作業の比率を高めていく改善手法」だ。理論値と実効値の間に生まれるギャップやばらつきを随時把握し、これをスマートファクトリー化の目的と定義して取り組みを進めているという。

 この考え方に基づき、例えば二輪車用ホイールの鋳造現場を走るAGV(自動搬送車)は、導入・運用コストが低く、トイブロックのようにモジュールを組み合わせることで変化に対応できるものを、電動車いすをベースに自社開発したという。

 生産技術本部の茨木康充さんはスマートファクトリー化の意義について、次の戸様に説明している。

「スマートファクトリーの主役は、あくまでも人。スマート化によって価値のある作業に集中することで、個々が成長し、会社も成長する。それこそが成果であると考えています」