進化を遂げる「タクシーのデジタル広告」 あなたは見る派? 見ない派?
多様な広告手段が展開できるタクシーだが、近年台頭しつつあるのがタクシーサイネージだ。
タクシーサイネージの課題
東タク協の「東京のタクシー2022」によると、東京特別区および武蔵野市・三鷹市地区の2021年度(令和3年度)タクシー輸送人員は、約17億3142万人だった。タクシー全車両にタブレット端末型タクシーサイネージが設置されるならば、1日あたり約47万人の視聴者が得られる計算となる。
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確かに視聴者数は多いものの、現代は以前とは異なりスマートフォンが普及しており、果たしてどれだけの乗客が広告を見るのか不明な点が、
「タクシーサイネージの弱点」
といえよう。
乗車直後は珍しさも手伝い興味をひくかもしれないが、単調な動画だとすぐに飽きられる可能性もある。また、知り合いのタクシー運転手の話によると、特に夜間はまぶしかったり、暗い車内で画面がチラチラ動くのを嫌がったりする乗客も一定数がいるという。さらに、酔っ払っていたらまず見ないだろう。
タクシーサイネージに可能性を感じるものの、車外の不特定多数に向けた広告はさておき、車内の乗客に向けた広告では、ターゲット戦略をはじめ、1回でインパクトを与えるもしくは繰り返してもなかなか飽きられないコンテンツづくりなど課題も多いように思える。