激安EVびっくりぽん! 中国「宏光MINI EV」上陸報道に悲観的な声続出、「日本終わった」のネット反応に国内勢はどう対抗するのか

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「激安EV」として知られる宏光MINI EV。日本進出はモビリティ業界にどのような影響を与えるのだろうか。

圧倒的な安さの秘密

車内構造を見ると後部座席のコンパクトさがうかがえる(画像:上汽通用五菱汽車)
車内構造を見ると後部座席のコンパクトさがうかがえる(画像:上汽通用五菱汽車)

 その圧倒的な安さで話題になった宏光MINI EV。国産EVの値段と比較してみると、日産「アリア」は販売価格約539万円、軽EVとして有名な日産「サクラ」は約254万円~となっているため、価格の差は歴然だ。

 しかしコストダウンを目指した結果なのか、日本で一般的に装備されている

・エアバッグ
・衝突被害軽減ブレーキ

などの安全装置は非対応のようだ。「ブレーキの簡素化などで低価格を実現」という新聞報道もあったことから、大胆なコストダウンがうかがえる。

 またバッテリー容量が10kWh前後と少なめである点も、本体価格をより下げるための工夫だと言えるだろう。SNS等では試乗してみた人の体験談が多数投稿されているが、

「値段の割に乗り心地がよい」

という意見が多いようだ。宏光MINI EVが日本に上陸するかもしれないという報道に、インターネット上ではどのような反響が集まっているのだろうか。

ネットでは悲痛な声も

国内メーカーにはない強みに日本人は驚き(画像:写真AC)
国内メーカーにはない強みに日本人は驚き(画像:写真AC)

 大手経済新聞が報じたことで、SNSでは早速悲痛な声が多く上がっている。

「国内総販売台数の40%近くが軽四なのに、この状況…。国内の軽四BEV(バッテリー式電気自動車)市場が崩壊するんじゃないか?」
「宏光MINI EVが日本に上陸したら、軽自動車マーケットで圧倒的なシェアを獲得する可能性はありそう」

など、国内でも人気を誇ると予想する人が多いようだ。

 さらに、

「国内メーカーではまねできない価格帯」
「10年後の用地を確保して研究開発施設を建設する国産メーカーとはスピード感が段違い」

といった、日本のメーカーと比較したうえでマーケティングの手腕を称賛する声もある。

 欧州では既に販売されていたことから、安全性能が上がっていることは想定されていた。そのため、

「世界の情勢から見ていつか来るだろうと予測はしていたが、さすがにこの速さにはびっくり」

という意見も見受けられた。

 しかし、本当に国内メーカーでは太刀打ちできないのだろうか。日本での流通は現実的なのか、問題点にも目を向けてみよう。

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