コンチネンタルとエレクトロビットが車載向け「アレクサ・カスタム・アシスタント」を提供開始

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コンチネンタルとエレクトロビットが、今後自動車の重要な差別化要素となっていくと見られる音声AIエージェントに関する包括的ソリューション(アマゾンの「アレクサ・カスタム・アシスタント」を車載向けに利用可能としたもの)の提供を開始した。

「自動車のコックピットは変わりつつある」

 なお、自動車メーカーの中ではFCA(現・ステランティス)がいち早く「アレクサ・カスタム・アシスタント」を車載システムに組み込んでいる。具体的には米国市場向けモデルのFCA各車に搭載されており、車載コネクティビティシステム「Uconnect」を介して利用可能となっている。FCAの各ブランドであるフィアットやジープなどの個性や顧客のニーズに合わせて、アレクサのウェイクワード、音声、機能などをカスタマイズしているという。

 コンチネンタルの北米HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)責任者であるイェンス・ブラント氏は次の様に話す。

「自動車のコックピットは変わりつつある。ディスプレイ、カメラ、センサー、高度な機能が追加され、ますます複雑化しているだけでなく、車両内と車両外の境界線もなくなりつつあり、消費者はどこにいてもシームレスな技術体験を期待するようになっている。このような複雑なシステムにおいては、システム全体とのインタラクション(相互作用)が重要となり、最良のユーザーエクスペリエンス(顧客体験)は、どの自動車メーカーにとっても究極の差別化要素になりつつある」

 音声AIエージェントが今後自動車の重要な差別化要素になることはメルセデス・ベンツも早くから着目しており、2020年7月に同社の音声エージェントである「MBUX」の次世代モデルを発表した際に「こうしたAIエージェントを介して提供するオンラインサービスの売上が、今後自動車の販売に匹敵する収益を得る可能性がある」との見解を示している。

 今後ますます音声AIエージェントの重要性が高まる中で、その包括的なソリューションをいち早く提供したコンチネンタルの存在感も高まっていくと見られる。

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