第2次大戦、米英両雄パットン・モントゴメリーの「戦争指導」の違いをご存じか

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第2次世界大戦ヨーロッパ戦線の戦いで活躍した代表的な軍人、アメリカのジョージ・S・パットンとイギリスのバーナード・モントゴメリーについて、ロジスティクスを中心とした戦争指導を比較する。

「血と腸(はらわた)」――パットンの戦争観

シチリア上陸作戦(画像:アメリカ陸軍)
シチリア上陸作戦(画像:アメリカ陸軍)

 パットンは1944年6月に、有名な「血と腸(はらわた)」演説を行っている。

 この演説の個々の内容には問題も多い一方、そこで彼が示した決然たる態度や指導者のあり方などは、今日に至るまで参考となる点も多い。また、この演説にはパットンの戦争観が鮮明に表れている。そのため、以下でその一部を抜粋しておこう。

「伝統的にアメリカ国民は、戦うことを好む。本当のアメリカ国民であれば、誰もが戦いの毒牙を愛している」

「アメリカは勝者を愛し、敗者を容赦しない。アメリカ国民は常に勝つために戦っているのだ(中略)だからこそアメリカ国民は、かつて一度も戦争に負けたことがなく、これからも戦争に負けることはない。なぜなら、負けるという考えそのものが、アメリカ国民にとって嫌悪の対象となっているからである」

「私は本当に、われわれと戦うことになるかわいそうなやつらに同情する。これは本当だ。われわれは、ただそいつらを撃つだけではない。われわれはそいつらの生きた腸(はらわた)をえぐり出し、戦車のキャタピラの潤滑油として使うのである。われわれは、このいまいましいドイツ野郎を大量に殺すのだ」

「今日から30年後、諸君が自分の孫を膝に抱えて暖炉に座り、孫に『あの偉大な第2次世界大戦で何をしていたの』と聞かれた時、諸君は少なくとも『そうだね、ルイジアナで糞掘りをしていた』と告白しなくて済むのである」

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