廃止された「料金所」と生き残った「料金所」、いったいどこが違ったのか?
全国の高速道路にはなぜ料金所が設置されているのか。また、高速道路には廃止された料金所もいくつかある。なぜ廃止されたのか。
高速の料金システム

高速道路の料金所では、一般レーンと自動料金収受システム(ETC)レーンがあり、通過する車は正しく通過しなくてはならない。
料金所は一般的に、高速道路の出入口であるインターチェンジ(IC)に設置されており、利用した区間の料金を支払うシステムになっている。
そもそも、全国の高速道路にはなぜ料金所が設置されているのか。また、高速道路には廃止された料金所もいくつかある。なぜ廃止されたのか。
今回はその理由について、解説していこう。
料金形態が変化する場所

現状で運用されている代表的な料金所といえば、
・東京料金所(東名高速道路。以下、東名)
・浦和本線料金所(東北自動車道。以下、東北道)
・八王子本線料金所(中央自動車道。以下、中央道)
などだ。これらに共通するのが、
「高速道路の料金形態が変化する場所にある」
ということだ。
首都圏で見ると、首都高速道路(以下首都高)は首都高速道路株式会社、東名や東北道はNEXCOと、管轄する会社が異なる。そのため、料金設定に違いがある。首都高~東名を利用した場合、首都高の高速料金と東名の高速料金が発生する。
なお、首都高内やNEXCO管轄高速道路内の利用なら料金形態は変わらないため、道中に料金所が設置されているケースは少ない。
ただし、中央道は起点の高井戸IC~八王子ICが料金均一区間で、八王子ICから下り線方面は、他のNEXCO管轄高速道路と同様の料金形態となっているため、変わるポイントである八王子に料金所が設置されているのだ。