交通取り締まり、いくら厳しくしても違反が減らないワケ 「年間500万枚」の切符は意義あるのか

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交通違反の取り締まりによって、警察は年間500万枚以上の切符を切っている。この「取り締まり」がドライバーの心に、そして行動にどう影響するのかを、心理学の知見を踏まえて検討する。

心理学的に見た問題点

覆面パトカーによる取り締まりのイメージ(画像:写真AC)
覆面パトカーによる取り締まりのイメージ(画像:写真AC)

 交通違反の取り締まりによって、警察は年間500万枚以上の切符(いわゆる「青切符」と「赤切符」)を切っている。悪いこと(道交法違反)をしたら罰を与えて悪いことをやめてもらおう、という取り組みである。もちろんこれには危険な行動の抑止効果がある程度あるはずだし、悪質なドライバーが免許停止や取り消しになって道路交通から排除されれば、その分リスクは下がる。

 だから、取り締まりに反対しようとは筆者(島崎敢、心理学者)は思わないが、一方で取り締まりを心理学的な見地から見ると、いくつかの問題点も指摘できる。そこで今回は「取り締まり」がドライバーの心に、そして行動にどう影響するのかを、心理学の知見を踏まえて検討してみようと思う。

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