「セグウェイ」はなぜ日本で流行らなかったのか? 斬新過ぎるコンセプトが生んだいくつもの壁とは

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セグウェイは日本でさほど普及することもなく、2020年7月をもって生産を終了した。なぜ普及しなかったのか。

セグウェイ登場の価値

世界中の警察・警備会社で使用されている「i2 SE Patroller」(画像:セグウェイジャパン)
世界中の警察・警備会社で使用されている「i2 SE Patroller」(画像:セグウェイジャパン)

 世界では現在、どれほどの人がセグウェイを利用しているのだろうか。販売数は全世界で10万台だが、現存している台数は未知数だ。また、利用に関して禁止している国は少なくなったものの、日本と同様に多くの国に普及せず、一部地域にてツアーによる観光地巡回や警備員の巡回手段での使用にとどまっている。

 とはいえ今でもセグウェイが使われているのは、近年世界各国で電動モビリティ化が進み、法規制が改正されたことが要因だが、その筆頭にいるのはやはり電動キックボードと言える。

 前述のように、世界各国ではシェアリングサービスを中心に電動キックボードが普及し始めている。経済産業省の調査によると、2019年度における世界の電動キックボード市場で一番規模が多いのはアメリカと欧州で、それぞれ120~150億ドルと見積もっている。中でもアメリカは、2021年度の電動キックボードのシェアリングサービス導入都市数が129もあり、世界1位を誇っている。

 セグウェイではなく電動キックボードが世界に普及した理由は、

・利便性
・簡単な操作性
・スペースを取らない

などさまざまだが、少なからずセグウェイの登場が電動モビリティ化を後押ししたのは間違いないだろう。その面では価値があったのだ。

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