「セグウェイ」はなぜ日本で流行らなかったのか? 斬新過ぎるコンセプトが生んだいくつもの壁とは

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セグウェイは日本でさほど普及することもなく、2020年7月をもって生産を終了した。なぜ普及しなかったのか。

代わりに「電動キックボード」台頭

日本国内の公道を走行可能な電動キックスクーター「J-MAX(ジェイマックス)」(画像:Segway-Ninebot)
日本国内の公道を走行可能な電動キックスクーター「J-MAX(ジェイマックス)」(画像:Segway-Ninebot)

 操作性の難しさと事故の危険性が高く、また本体価格が高かったセグウェイ。そんな乗り物に取って代わったかのように、近年徐々に人気を集めている電動モビリティがある。それが電動キックボードだ。

 電動キックボードの最大の魅力は、セグウェイよりも安く手に入ること。全国のドン・キホーテで販売されているFUGU INNOVATIONS JAPAN製のものは、4万円台から購入できる。

 加えて、一部の公道走行がOKなモデルや、本体重量が約5kg前後の軽いモデルなど続々登場し、手軽に利用できる移動手段として話題を呼んだ。さらにアメリカを中心に世界各国で、電動キックボードのシェアリングサービスを開始。日本においても、2021年頃からLUUPやBIRDなど複数の事業者が一部都市にてサービスを開始している。

 この流れを受けてセグウェイ(現:Segway-Ninebot)も、日本企業であるオオトモと共同開発し、日本の公道でも走行できる電動キックボード「J-MAX」を発売。最高速度は約25km/h、航続可能距離は最長で65kmとなっており、17万6000円(税込み)で販売されている。

 経済産業省のによれば、日本国内に流通している電動キックボードは、推計で約2万台とされており、将来的にはさらに増加するであろうと見込んでいる。

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