仏ヴァレオとナビヤが提携強化 3年以内にレベル4自動運転システム構築へ

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フランスのナビヤとヴァレオが技術的・産業的提携関係を強化へ。両社は今後3年以内に、市場投入できるレベル4の自動運転システムを構築するという。

ヴァレオ・ナビヤの立ち位置と、世界に存在する競合メーカー

 ヴァレオは、ナビヤの提携企業であると同時に、ナビヤの主要株主という立場でもある。フランスの世界的なサプライヤーであり、事業領域も多岐にわたる巨大メーカーだが、近年は特に自動運転・運転支援用の各種センサーのポートフォリオを拡大しており、世界初の市販乗用車向けLiDAR「SCALA」をアウディ「A8」向けに供給したサプライヤーとしても知られている。

 ナビヤは、2014年にフランスで設立された企業で、自動運転シャトルメーカーとしては世界で随一の車両販売実績と、実証実験での運用事例を誇る。2020年12月31日現在、日本を含む23か国で180台以上を販売した実績がある。

 自動運転シャトルの市場は生まれて間もないこともあり、設立間もないナビヤが大きな存在感を発揮している状況だが、競合メーカーも存在する。

 同じくフランスのイージーマイルも、世界中でMaaS・自動運転の実証実験車両として広く知られるメーカーだ。日本国内でもDeNAが実証実験に利用した実績がある。こちらも自動車部品メーカー大手の独コンチネンタルが資本参加し、やはり同じように自動運転用の各種センサーなどを提供する関係だ。

 また、トヨタが資本参加する米メイ・モビリティもよく名前の挙がるメーカーだ。拠点とするデトロイトで自動運転シャトルを利用した巡回送迎サービスを展開しており、日本でも実証実験車両として導入された実績がある。

 これらのスタートアップばかりではなく、ここ2、3年で大手自動車メーカーの参入も目立つ。トヨタは2018年1月の電子機器見本市「CES」で、自動運転シャトル「e-Palette」を発表し、市場投入に向けて開発を続けている。まもなく開催予定の東京オリンピックで、公道を走る姿をお披露目したあと、静岡県東富士の実証実験都市ウーブン・シティでの運行や、日本各地で実証実験に供用される予定だ。

 またGMの子会社であり、ホンダやソフトバンクベンチャーファンドが資本参加するクルーズも精力的な活動が目立つ。北米で実証実験を重ねるほか、2023年には量産を予定しており、すでにミシガン州のEV専用工場ファクトリーゼロの量産ラインを利用したプリプロダクションを開始したことを発表している。

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