物流は消費者に商品を運ぶだけじゃない! ごみを資源に変える、ほとんどニュースにならない「静脈物流」を知っているか

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「輸送費の捻出が難しい静脈物流を、どのように実現するのか?」、環境意識が高まる今、この難題を創意と工夫、そしてパートナーシップで乗り越えた事例を紹介しよう。

プラごみ「静脈物流」で成功事例

「静脈物流」成功のためには?(画像:写真AC)
「静脈物流」成功のためには?(画像:写真AC)

 日々、私たちが生活をしていく上でどうしても生まれてしまうごみだが、中でもプラスチックごみは、ごみの中で占める割合も大きく、またマイクロプラスチック問題や、地球温暖化の温床として指摘されるなど、問題が大きい。

 世界的に見れば、プラスチックごみ対策は進んでいる。だが、日本はプラスチックごみ対策で後手に回っており、国別1人当たりのプラスチックごみ排出量では、アメリカに次ぐ世界第2位(1人当たり約32kg)という不名誉な状況にある。

 その解消を目指すべく、2022年4月1日に施行されたのがプラスチック資源循環促進法(プラ新法)である。

 モノの廃棄やリサイクルなどに伴い発生する物流「静脈物流」について解説した前回記事(2023年2月3日配信「トラックドライバーをタダ働きさせる『パレット回収』の闇! カネにならない物流こそ光を当てるべきだ」)を受けて、今回の記事では、プラスチックごみの静脈物流に成功した事例を紹介する。

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