日本海軍からの民需転換 米国農場で発見された「国産軽トラ」の正体

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北米市場での人気が高まる日本の軽自動車。その系譜をさかのぼると、かつて日本海軍向け航空機用エンジンの生産に携わったメーカーによる「コニー」という車種に行き当たった。

今は日産子会社に 現存車もはや“奇跡”

 コニー・ワイドは、その先進的なメカニズムと静かでクリーンなエンジンがもたらす快適性が高く評価され、市場では相応の人気を集めた。

 しかし、最高出力は2ストロークサイクル勢に及ばなかったこともあり、同じ4ストロークサイクルエンジンを搭載したホンダTN360が市場に登場すると、販売チャンネルの弱さも災いしてその販売台数は漸減(ぜんげん)を余儀なくされた。

 一方、愛知機械工業は1965(昭和40)年から日産自動車の協力会社となり、翌年からは下請けとしてエンジンとトランスミッションの生産を開始した。

 1970年をもってコニー・ワイドが生産中止となった後は、部品の生産を行う一方で日産サニー・トラックやバネットなどの小型商用車の生産を手掛けることとなる。

 現在の愛知機械工業は日産の子会社であり、エンジンとトランスミッションの生産を担当している。

 愛知機械のコニー・シリーズは、軽自動車としてはかなりの個性派として今や知る人ぞ知る存在であり、おそらく極少数と思われるアメリカへの輸出車が今も現存実働しているのは、ある種の奇跡であると言って良いだろう。

 これも農場構内専用車という限定的な使用環境、そしてシンプルな構造ゆえにメインテナンスなどが容易だったことが理由だろう。

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