思想なき日本の「EV普及計画」 大雪対策など課題山積、北欧に学ぶべき3つの視点とは?【連載】和田憲一郎のモビリティ千思万考(11)

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大雪で車が立ち往生した際、EVはエネルギー源がバッテリーしかないことから、不安の声がある。EV普及が進むノルウェーではどのような対応をしているのであろうか。

ノルウェーの対応状況は?

EVの充電スポット(画像:写真AC)
EVの充電スポット(画像:写真AC)

 2022年12月、新潟県の長岡市や柏崎市にて、記録的大雪により多くの車両が立ち往生した。このような状況はほぼ毎年引き起こされており、その度に車内の暖を取るためにエンジンをかけて過ごしている姿が報道されている。

 電気自動車(EV)が普及すれば、エネルギー源がバッテリーしかないことから、暖房に多くを使ってしまい、立ち往生が増えるのではと懸念の声が聞かれる。では、EV普及が進むノルウェーでは、このような大雪に対してどのような対応をしているのであろうか。ノルウェー関係者からのヒアリングなどを勘案しながら、筆者(和田憲一郎、e-mobilityコンサルタント)の考えを述べてみたい。

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