トヨタ「ヤリス」販売台数No.1 そもそもなぜコンパクトカーは最近人気なのか
コンパクトカーが好調な理由

販売台数が好調なのは、ヤリスだけではない。アクアやカローラなどといったトヨタのコンパクトカーも軒並み人気を博している。日本自動車販売協会連合会のリポートによると、2022年上半期のアクアの販売台数は前年度比169.7%、カローラにおいても131.8%を達成している。
そしてこれらを追うように、日産「ノート」やホンダ「フィット」などといったライバル車も負けていない。2022年度上半期において、ノートは前年比121.5%、フィットも前年度比99.8%を達成し、ヤリスを追従している形だ。
そもそも、国内でコンパクトカーがなぜこれほど人気なのか。その理由は、
「近年の車両価格の高騰」
が関係している。
わかりやすくするために、トヨタの人気ファミリーカーのひとつである「ヴォクシー」のエントリーグレード(もっとも価格が安いグレード)で比較してみよう。2001(平成13)年登場の初代(X)が198万円であったのに対し、2022年登場の4代目(S-G)では309万円という、“約100万円以上”の差がついているのだ。
この価格の差は、以前と比べて
・安全装備の充実化
・車本来の性能がアップ
したことによる影響が考えられる。
近年登場する車の多くは、電動化やオートクルーズコントロールなどを標準装備。それ以外にも、衝突安全性を確保するための車体強化や、ハイブリッドシステムの導入などがあるため、必然的に車両価格の高騰につながるのだ。
加えて、世界における物価高も少なからず影響している。実際に、自動車の大半に使われる鋼材が2020年から高騰し、「アイアンショック」と呼ばれる現象が発生している。国内の大手鉄鋼3社における2022年上半期鋼材平均価格で見ても、前年度比3万7000円~4万円ほど値上げしており、高騰し続けている。
さらに半導体や海外製の部品においては、輸送費や現地の人件費などが関わっているが、これらすべてが高騰の影響を受けているのだ。
ゆえに消費者にとっては、できるだけお得に車を購入したいとなると、必然的にコンパクトカーを選ぶことになる。