「ヘルメット=カッコイイ」がカギに? クルマの安全どうつくる 識者が議論

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国土交通省主催の「第21回自動車安全シンポジウム」がオンラインで開催。高齢者の事故から自動運転の社会的受容まで、クルマの安全に関して識者が議論を交わした。

コロナ禍でも交通事故の死亡者は減らず

 2021年5月26日、国土交通省主催の「第21回自動車安全シンポジウム」がオンラインで開催された。

 このシンポジウムは、一般ユーザーや業界の人々からクルマの安全について理解と意見を得ることを目的に、2000年度から開催されている。

国土交通省から自動運転レベル3の型式指定を取得したホンダ「レジェンド」(画像:ホンダ)。
国土交通省から自動運転レベル3の型式指定を取得したホンダ「レジェンド」(画像:ホンダ)。

 今回は「交通事故削減のための車両安全対策 ~デジタル×ニューノーマル社会における新たな対策の幕開け~」をテーマとし、第1部の講演では、事故予防技術や車両の安全対策などの現状や今後について講演で紹介された。

 続く、第2部のパネルディスカッションでは、コーディネータを務めるモータージャーナリストの清水和夫氏が、コロナ禍によって人々の行動が大きく変わり、それに伴い移動の様相も変化したことを確認しながら議論が始まった。

 猶野喬氏(国土交通省自動車局安全・環境基準課安全基準室室長)は、コロナ禍で外出の機会が減ったこともあり、2020年度の交通事故の件数は減ったが、死者数はそれほど減らず13都県ではむしろ増加していることに着目。

 高齢者が事故で加害者になるケースが全体の3割、被害者になるケースが7割とし、高齢者対策が一番の課題と述べた。

 春日伸予氏(芝浦工業大学工学部教授)は「道がすいているとスピードを出したくなる。ドライバーは周囲からクルマがいなくなり、視界が一気に開けるときが一番危ない」とし、コロナで交通量が減ってスピードを出すクルマが増えたため、交通事故の死者がそれほど減っていないと考えるのが妥当といえると説明する。