昭和20年代の「動力耕運機」に致命的欠点! 田んぼで使いたいのに「防水」不十分、いったいなぜなのか

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日本の農作業を支える動力耕運機。昭和期に国産化が試みられたが、初期の製品は思わぬ欠点を抱えていた。

現在の形態も当時とほとんど変わらず

水田耕作のイメージ(画像:写真AC)
水田耕作のイメージ(画像:写真AC)

 動力耕運機は昭和30年代になると、先駆者でもあった久保田鉄工に続いて、多くのメーカーが参入することとなる。

 昭和40年代に入る頃には、日本全国津々浦々の農村に広く普及。昭和40年代後半から昭和50年代に入る頃には乗用トラクターへと引き継がれていった。

 もちろんトラクター全盛の昨今であっても、小規模農業経営の現場では相応の台数が使用されている。

 そしてそれらの形態は、前から動力源としてのエンジン、駆動トランスミッションと車輪、その後部にロータリー他の作業機という基本的なレイアウトは、K3の時代とほとんど変わっていないのである。

 都会で生活していると、どうしてもこうした縁の下の力持ち的な機械の存在を忘れがちである。しかし豊かな食生活の背景にこれら農業機械は欠かせないのは厳然とした事実である。

 あくまで個人的な感情ではあるのだが、この手の機械が何となく愛しく思えるのは偶然ではないはずである。

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