佐賀県民が「信号のない横断歩道」で一時停止しない理由 ノンビリ気質なのになぜ?
JAFが10月、「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査を発表した。九州地方のなかで佐賀県の「一時停止率」が低かった。なぜなのか。
JAF調査と異なるアンケート結果も
また、この記事を書くにあたって資料を調べていたところ、佐賀県のドライバーの危うさがうかがえるものを見つけた。『佐賀新聞』2020年11月29日付の記事では、佐賀県警が運転免許証の更新者を対象に実施した調査を取り上げている。
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「信号機のない横断歩道での停止状況について、運転者の立場での回答は「いつもまたはほとんど停止」が73.6%、「ときどき停止していない」が22.1%、「いつもまたはほとんど停止していない」が1.2%だった。一方、歩行者の立場では「いつも止まってくれる」と受け止めている人は9.4%にとどまり、最も多い回答は「5回に1回ほど止まってくれる」の30.8%だった」
と、JAFの調査結果と全く違う結果が出ている。なぜなのか。この差に原因があるのか。
さて、多くの地域では、ドライバーが一時停止しない状況を改善するため、
「歩行者がドライバーにアピールする習慣」
を根付かせることに取り組んでいる。
例えば、佐賀県では2021年11月から「ハンドサインで渡ろう運動」を展開している。ようは、手を挙げて横断歩道を渡る運動だ。2022年にワースト2位になった和歌山県でも「サイン+サンクス運動」として、手を挙げて横断した後、お辞儀をする運動を展開している。こういった地道な活動だが、効果はいかほどだろうか?