最近の新型バイクから「公道最速」「峠最速」のキャッチコピーが消えた理由

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現代、モーターサイクルの価値基準はその速さだけにとどまらない。しかし、かつて「世界最速」を競い合い、性能を進化させてきた華々しい歴史がこの業界にはあった

一時代を築いたモーターサイクルの未来とは

今もアメリカで実用に使われているシリーズCラパイド。エンジンがアルミの地肌なのがラパイドの特徴である。ブラックシャドウとの性能差はわずかだった(画像:浅野良)
今もアメリカで実用に使われているシリーズCラパイド。エンジンがアルミの地肌なのがラパイドの特徴である。ブラックシャドウとの性能差はわずかだった(画像:浅野良)

 それまでは、小中排気量では市場をリードしていた日本製モーターサイクルが、大排気量分野での最速モーターサイクルの称号を得た瞬間だった。

 現在、スーパースポーツモーターサイクル自体が、未来に向けての内燃機関の縮小と電動化との狭間の中で、その去就が取り沙汰されている。

 100年近い長い歴史の中でひとつの時代を作ったスーパースポーツモーターサイクルにとって、もはや未来は明るくないのかもしれない。

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