国産初のスペシャルティカー! トヨタ「セリカ」という衝撃 1.6リッターDOHCエンジン搭載、あなたは1970年の閃光を知っているか

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「未来の国からやってきた」――。そんなコンセプトを冠してトヨタ・セリカが登城したのは1970年。このモデルが当時の社会に与えたインパクトとは。

高く評価された、良好なハンドリング

 1973(昭和48)年4月、セリカはハッチバックのLB(リフトバック)を、さらに翌1974年1月には2リッターDOHCの18R-Gを搭載した2000GTをラインナップに加えるなどして、バリエーションを充実させていった。

 その間1600GTと同じ2T-Gを搭載していたカローラ・レビン/スプリンター・トレノとの性格の違いは、軽量ボディながらリアのリーフサスペンションが災いしてワイルドな操縦性から逃れられないでいたレビン/トレノに対して、リジッドながらコイルスプリング+4リンクのセリカは、常に良好なハンドリングを高く評価されていたというものである。

 なお、セリカGTがツーリングカーレースにデビューしたのは1971年秋の日本オールスターTS-Bだったが、デビューレースで1~4位を独占したほか、ハンドリングの良さを武器に1.6リッタークラスではレビン/トレノとともに数年にわたって無敵の快進撃を続けた。

 初代セリカは1970年12月から1977年8月まで生産されるという寿命の長いモデルとなった。その背景に存在していたこと、それは基本コンセプトの確かさである。

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