エミレーツ・カタールに続く航空会社の誕生か? 仁義なき航空戦争「サウジアラビア編」、なぜエアバスは食い込んだのか

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10月下旬、サウジアラビアが、エアバスのA350、約40機を購入する交渉を行っていると報道された。カタログ価格で、120億ドル(約1.7兆円)に相当する大型の取引だ。

エミレーツやカタール航空に続く航空会社の誕生か

サウジアラビア(画像:(C)Google)
サウジアラビア(画像:(C)Google)

 サウジアラビアが観光セクターに力を入れて、自前の航空会社を整備する方向性はありだとしても、航空会社の詳細や機材構成については、いまだ公式な発表がない上に不確定要素が多い。

 もしかしたら今回の報道は、サウジアラビアによる「今後はエアバス機の購入を増やしていく」という、アメリカに対するけん制ともとれる。

 今では、中東の航空会社といえば、アラブ首長国連邦のドバイを本拠地とするエミレーツ航空、カタールの国営航空会社であるカタール航空を思い浮かべる人が多いだろう。エミレーツ航空は約250機、カタール航空は約200機の旅客機を有しており、中東をハブとして世界各地を結んできた。

 サウジアラビアの新たな航空会社を取り巻くエアバスvsボーイングの受注合戦が、今後どのように展開するのか興味がつきない。

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