自動運転専用レーンで走って充電 物理標識なし… NEXCO東 次世代の高速道路像示す

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来たる自動運転社会を道路インフラはどう支えるか、NEXCO東日本がその具体像と、実現に向けた「108の打ち手」を示した。自動運転専用レーンの整備をはじめ、高速道路は今後、その姿を大きく変えていく。

車線の幅も、SA・PAの在り方も変わる

2020年12月に静岡区間の6車線化と最高速度120km/h運用が始まった新東名。こうした高速化も、次世代の高速道路が目指す姿として示されている(画像:NEXCO中日本)。
2020年12月に静岡区間の6車線化と最高速度120km/h運用が始まった新東名。こうした高速化も、次世代の高速道路が目指す姿として示されている(画像:NEXCO中日本)。

 自動運転の普及や専用レーンなどの整備にともない、「道路構造のスリム化」も重点プロジェクトに置かれている。具体的には、車線の幅員を狭くし、交通量の多い区間では他車線化を図るなどする。これは車両が走るライン(軌道)の舗装を強化することができ、効率的な保守にもつながるそうだ。

 またエネルギー供給施設についても、走行中のワイヤレス給電だけでなく、SA・PAへの水素ステーション、ならびに停車中のワイヤレス給電施設の整備も掲げられている。そのための「創エネ」「蓄エネ」などエネルギーマネジメントの検討、導入も促進するという。

 NEXCO東日本は今回、MaaSに関しても物流・公共交通の双方で、高速道路をその拠点としていく計画を打ち出した。特に物流Maasは重点プロジェクトに位置付けられており、ダブル連結トラックや隊列走行の拠点となる中継点を整備するほか、SA・PAなどでも、積荷と車両のマッチングを行うシステムを構築するという。公共交通の面では、バスなどとの乗り換えが可能な拠点整備を検討するそうだ。

 これら施策についてNEXCO東日本は、2025年までをめどに計画や設計、試行導入などを進め、次期中期経営計画が始まる2026年以降、本格的に実装していく構え。

 現在、国ぐるみで高速道路のETC専用化に向けた検討が進められているが、それは次世代の高速道路における一要素に過ぎない。今後、よりダイナミックに変わっていくことが予想される。