まるでリアルF-ZERO! 走りながら充電する「走行中給電システム」に立ちはだかる6つの壁とは
世界で走行中給電システムの開発が盛り上がりを見せている。ネット上でも「リアルF-ZERO」と人気だが、当然課題もある。
走行中給電システムの課題
走行中給電システムが一般的に使用されるようになるには、
・地上/車両側の充電システムの小型化
・充電効率の向上
・送電距離の延長
・安全性の確保
・電磁波などの障害/健康被害に対する調査
・法令やインフラの整備
など、解決すべき課題は多い。
総務省による「電力伝送分野の技術ロードマップ」によると、さまざまな課題を解決して実用化に入るのは、2030年以降となっている。
なお、総務省のロードマップでは、磁界結合式や電界結合式の充電方法を「結合型ワイヤレス給電システム」、電波受信方式を「空間伝送型ワイヤレス給電システム」と呼んでいる。
走行中給電システムとソーラーカーは、いずれも魅力的な技術であるが、技術開発や商用化の速度、走行頻度、安全性からすると、
・乗用車:ソーラーカー
・公共交通(トラックあるいはバスなどの):走行中給電システム
と、将来すみ分けが進むのかもしれない。