安さ自慢の「高速路線バス」 欧州でも若者に大人気、でも肝心の「座り心地」はどうのか? 実際に乗ってみた
都市間の移動手段として人気を誇る高速路線バス。手頃な料金という魅力で若者を中心に利用者が多い。こうした傾向は欧州も同じようだ。
日本のバス、料金も快適性もハイレベル

今や鉄道と並ぶ都市間の移動手段として、一定の人気を誇る高速路線バス。
鉄道と比較して価格が安く、とりわけ若者を中心に高い人気を誇り、かつては夏休みともなると何台もの続行便が用意され、隊列を成して高速道路を走行する様子が見られた。
高速バスの魅力は価格だけではない。
鉄道の通ってない、あるいは鉄道の便が悪い地域へも接続しており、高速道路網が発達している地域では鉄道よりも所要時間が短い。運賃は変動制を採用しているため、早めに予約すれば驚くような価格で乗車できる点も見逃せない。
夜行便では、独立した3列リクライニングシートを採用する車両もあるなど、快適性でも鉄道を凌駕(りょうが)する。最近では、通路部分に扉を配置してプライベート空間を保てるようにしたプレミアム座席なども用意され、これまでの「若者向け低価格路線」から脱却し、幅広い層に人気となっている。
こうした高速路線バスは日本だけの特有のものではなく、世界中で運行されているが、各国でその事情は大きく異なっている。今回はヨーロッパのバス事情について紹介しよう。