住友商事とノルウェー社、船舶向け電力貯蔵システムの販売・メンテで合弁会社設立

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住友商事と、ノルウェーのCorvus Energy Holding ASが、船舶向け電力貯蔵システムの販売・メンテナンスを行う合弁会社を設立へ。

ノルウェーのCorvus Energyと合弁契約を締結

e5ラボが導入するCorvus Energy社製ESS搭載予定の完全電動内航タンカー(画像:住友商事)。
e5ラボが導入するCorvus Energy社製ESS搭載予定の完全電動内航タンカー(画像:住友商事)。

 住友商事は2021年4月21日(水)、船舶向け電力貯蔵システム(ESS : Energy Storage System)の製造・販売を手掛けるノルウェーのCorvus Energy Holding ASと共同で、日本市場においてESSの販売・メンテナンスを行う合弁会社Sumisho Corvus Energy Co., Ltd.を設立する契約を締結した。

 国連専門機関の国際海事機関(IMO)は、2018年に採択したGHG(温室効果ガス)削減戦略において、国際海運に従事する船舶の平均燃費を2030年までに2008年比で40%改善すること、GHG総排出量を2050年には半減することを目標としている。

 ESSは、蓄電池と電力制御システムを組み合わせて電力系統に連系し、状況に応じて電力の貯蔵や放出を行うシステムだ。重油やガスなどの既存燃料や、アンモニアや水素などの次世代燃料とのハイブリッド化による大型外航船舶などの燃費の改善や、小型内航船舶の完全電動化によるゼロエミッションの実現に寄与する動力として期待されている。

 Corvus Energyは、船舶や港湾機器など幅広い海事産業用途に合わせてESSを開発しており、すでに、400以上のプロジェクトへESSを提供、2020年の海事産業用ESSにおける世界シェアは50%以上という。

 住友商事とCorvus Energyは、2019年から日本・アジア地域でのESSの市場調査・拡販活動を進めてきた。新たに設立するSumisho Corvus Energyは、Corvus Energy製ESSの販売に加え、契約後のテクニカルサポートも行う。船舶トレード事業や保有船事業などを通じて培った顧客ネットワークを生かし、内航・外航に関わらず営業活動を推進していくとしている。

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