公道はますます危険地帯に? アシスト自転車と見分けが付かない「フル電動自転車」一部免許不要化の現実
電動モビリティの話題といえば電動キックボードが注目されがちだが、その陰でフル電動自転車もさまざまな議論を呼んでいる。改正道交法により、免許が必要なものと不要なものに分かれる見通しだからだ。
「知らなかった」は通用しない
電動アシスト自転車が普及し始めてからすでに約30年。子ども時代から当たり前のように電動モビリティに親しみ、また現在は子育てのために電動アシスト自転車を日々活用しているという世代の人も多くいるだろう。
そのような身近な乗り物だからこそ、今後の私生活で注意したいのは、公道を走行する際の取り締まりについてだ。
無免許で乗れる乗り物が増えるということは、かつての交通戦争とまでは言わずとも、事故が増える恐れは十分に考えられる。それを極力減らすため、取り締まりが強化されるのは、当然に想定される対応だ。
昨今の自転車の取り締まり強化は電動モビリティのさらなる普及を前にして、ユーザー側の乗り物に対する意識を再啓発する目的もあると考えるのが自然と言える。
ルールは、老若男女問わず必ず守れるよう作られている。
子どもの頃に学校で受けた交通安全講習、または自動車教習所での座学でくらいしか、道交法の内容を確認する機会はないかもしれないが、それでも「知らなかった」が通用するものではない。