ブリヂストンの「月面専用タイヤ」がいかつ過ぎる! 気温差300度もへっちゃら、ゴムも空気も使わない驚きの仕組みとは

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月の温度は極めて不安定だ。そんななかブリヂストンが開発した月面用タイヤに注目が集まっている。いったいどのようなタイヤなのか。

人類初の試みのゆくえは

ブリヂストンのウェブサイト(画像:ブリヂストン)
ブリヂストンのウェブサイト(画像:ブリヂストン)

 ルナ・クルーザーという名前は、

「月から必ず生きて帰る」

というコンセプトのもと付けられた名前だ。探査車内の与圧空間の性能はもちろんだが、移動しながら探査するという今回のミッションにあたって、タイヤも非常に重要な役割を担う。

 月への挑戦と聞くと、私たちの暮らしには直結しない、遠いところで起こっているできごとのような気がする。しかし、実は月面環境に適応するために培った技術は、回り回って地球用タイヤの開発にも役立つ可能性もある――と開発チームは説明している。災害現場などの悪路に対して、月面向けのタイヤを開発するのに試行錯誤したプロセスが役立つということだろう。

「夢と出会うたび、タイヤは進化する」

ブリヂストン制作の動画「どこまでも行こう 月面タイヤ篇」の中の一節だ。月面への接地というこれまでにない大きな夢とともに、タイヤはどこまで進化するのか。人類史上初の試みのゆくえを今後も守りたい。

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