鉄道ファン以外も歓喜? JR東日本が「新幹線ホットコーヒー」を復活させたワケ

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新幹線でのホットコーヒーの販売が復活している。JR東日本とJR東日本サービスクリエーションが10月5日、発表した。その背景には何があるのか。

2019年に一度廃止

新幹線内でのホットコーヒー販売のイメージ(画像:JR東日本)
新幹線内でのホットコーヒー販売のイメージ(画像:JR東日本)

 新幹線におけるホットコーヒーの車内販売が復活している。JR東日本とJR東日本サービスクリエーションが10月5日、発表した。

 もともと2019年6月に廃止されていたが、上越新幹線で2022年7月から試行販売として復活。今後は北陸新幹線(10月7日開始済)、東北新幹線(11月1日)に拡大する。今回の流れは、車内販売再拡大の契機になるのだろうか。

 インターネット上の反応を見る限り、復活を歓迎する声が大きいものの、そもそもなぜ廃止されたのか。それは言うまでもなく、

「売り上げの減少」

だ。

 同年3月のダイヤ改正時には、JR東日本のみならず、北海道、九州、四国でも、売り上げの減少を理由に一部の観光列車を除き、新幹線や特急列車での車内販売を廃止、あるいは品目の絞り込みを発表している。

 JR東日本の場合、車内販売の売り上げは1999(平成11)年をピークに、2018年には半分以下になっていた。さらに

「販売員の確保が難しくなった」

ことで、販売縮小は加速度的に進んだ。

 販売縮小はそれまでも進んでいた。JR東海では、2013年にすべての在来線特急で車内販売を廃止。JR東日本では、2015年に成田エクスプレスやフレッシュひたちなどの乗車時間が短い列車で廃止している。

 廃止・縮小に、利用者は動揺した。なぜなら、新幹線でもホットコーヒー、さらにはアイスクリームの販売が廃止されたためだった。とりわけ、スプーンが刺さらないほどの硬さで知られたスジャータアイスクリームも廃止されることの衝撃は大きかった。

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