毀誉褒貶の激しい「BRT」 結局、メリットはあるのか? 全国28か所で導入、9月の国交省「ガイドライン」から考える
国交省から9月に発表された「BRTガイドライン」。その内容を読み解く。
現在28か所でBRTを導入

国土交通省の調査によると、現在28か所でBRTが導入されているとのことだ。
この28か所のうち、日本で最も古いBRTは、福島県の「白棚線(はくほうせん)」である。白棚線はもともと鉄道路線であったが、戦時中に休止されレールが撤去された。しかし、戦後になっても復旧することはなく1950年代に一部区間をバス専用道として活用しBRTを運行している。鉄道の線路をバス専用道として利用する例は、このほかに
・気仙沼線BRT
・大船渡線BRT
・ひたちBRT
がある。
1980年代になると、都市部における交通量増加によるバスの定時性確保が問題となり、専用レーンを走行するBRTが誕生した。この都市部における速達性・定時性確保のための路線には、名古屋市の「基幹バス新出来町線(基幹2号系統)」や「ゆとりーとライン」がある。「ゆとりーとライン」は、高架専用軌道を走行するガイドウェイバスだ。
1990年代には、都市部の輸送力確保に向けて、千葉市の「幕張新都心線」の運行が開始された。また、2010年代になると、バス路線を幹線と支線に分離して幹線部分をBRT化した、新潟市の「萬代橋ライン」が登場した。
2020年に入ってからは、観光地における輸送力確保を目的に、連接バスを使用したBRTの導入が相次いでいる。2020年7月に横浜市「ベイサイドブルー」、2021年4月に神戸市「Port Loop」、伊勢市「神都ライナー」が運行を開始した。