国鉄はなぜ民営化されたのか? 経営効率化か、はたまた組合つぶしか

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1987年に解体された国鉄。その背景にはいったい何があったのか。

今後残された課題とは

ローカル線のイメージ(画像:写真AC)
ローカル線のイメージ(画像:写真AC)

 こうして、1987(昭和62)年に分割民営化が実現し、JRが発足した。

 昨今は、コロナ禍による鉄道事業の採算悪化に伴い、地方ローカル線廃止論や、新幹線の整備に伴う並行在来線の廃止問題なども取り沙汰されている。そんななか、JRに対しては高コスト体質など、効率化が行われていないという意見も出ている。

 リニア計画や整備新幹線など、政治介入の問題は引き続き残されたままだ。また、労働組合を巡る問題もまだ残されていると指摘する声もある。分割民営化がなされたとはいえ、全ての課題が解決されたわけではない。

 コロナ禍を経て、鉄道事業の見直しが図られるなか、鉄道事業をどう運営すべきなのか、引き続き残された課題といえるだろう。

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