三陸沿岸道路は250km以上、トイレなし! 「経済復興」の名のもとに利用者を下道に降ろすのはやり過ぎだ

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仙台市から八戸市までを結ぶ「三陸沿岸道路」。そんな三陸沿岸道路は333kmの無料区間を有している一方、255kmの区間でトイレが存在しないのだ。

前代未聞の無料区間

三陸沿岸道路(画像:(C)Google)
三陸沿岸道路(画像:(C)Google)

「333」という数字を見て、皆さんは何を思い浮かべるだろうか。ある人は東京タワーの高さを、またある人はベトナムで有名なビールを思い浮かべることだろう。だが、今回紹介するのはそのいずれでもない。自動車専用道路において日本最長の連続無料区間、その距離、実に333km――そんな長大な無料区間を有するのが「三陸沿岸道路」だ。

 三陸沿岸道路とは、宮城県仙台市の仙台港北インターチェンジ(IC)から青森県八戸市の八戸ジャンクション(JCT)までを結ぶ、全長359kmの自動車専用道路のことだ。その名の通り、三陸海岸、すなわち東北地方の太平洋側の海岸線付近を南北に結んでおり、2021年12月に全線開通した。

 三陸沿岸道路は、起点の仙台港北ICで仙台東部道路と、終点の八戸JCTで八戸自動車道とそれぞれ接続している。そのため、首都圏から常磐自動車道を経由して三陸沿岸道路を通過し、

・百石道路(ももいしどうろ)
・第二みちのく有料道路
・上北自動車道(かみきたじどうしゃどう)

を経由して、青森県七戸町(しちのへちょう)まで自動車専用道路のみで到達でき、今後はさらに青森市や下北半島まで接続する計画もある。まさに、東北自動車道に次ぐ

「東北地方の第2の大動脈」

と言っても過言ではない自動車専用道路なのだ。

 そんな三陸沿岸道路最大の特徴は、冒頭でも紹介した333kmにもおよぶ日本最長の無料区間。総延長350kmオーバーでありながら、その約9割が無料区間という前代未聞の施策には理由がある。その理由が、三陸沿岸道路の別名である「復興道路」という名称に隠されている。