空飛ぶクルマと同じくらい重要なのが「空の道路」だ! 開通に不可欠な運航管理システムを解説する
近年、「空飛ぶクルマ」の社会実装が現実味を帯びてきた。その裏で「空の道路」開通に向けたさまざまな実証実験が行われていることを、皆さんはご存じだろうか。
着々と進む「空の道路」開通
安心・安全な空の旅を実現させるためには、機体そのものだけではなく、運行管理面での整備が不可欠。空飛ぶクルマの場合は、ヘリコプター・小型飛行機・ドローンなど、他のエアモビリティの運航にも関わってくるためなおさらだ。
機体に関しては海外製品を取り入れることも可能だが、運航管理や航空法などを鑑みた安全上のルール作りにおいてはそうもいかない。日本の都市や空の事情に合わせた準備は、ひとつひとつ実証実験を繰り返しながら地道に進めていくほかなく、現在、2023年度以降に予定されているデモフライトに向けて、最新技術を総動員しつつ、本年度中の地固めが本格化しているところだ。
ちなみに、府の補助事業ではこのほかにも、関西国際空港や神戸空港、大阪市内を発着する飛行ルートを確認したり、市内の高層ビル屋上に離着陸場を整備したりするための調査などが選定されており)、着々と具体的な準備が進んでいるように見える。
アクションプランが実行に移されていくのを見守りつつ、ぜひ前向きな気持ちで2025年を待ちたいと思う。