村田兆治の羽田逮捕で浮かび上がった「保安検査の闇」 職員の劣悪待遇と国防観点から、今すぐ在り方を見直せ

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ロッテオリオンズで活躍した元プロ野球選手の村田兆治が、羽田空港の保安検査場で女性保安検査員に暴行を加えたとして、現行犯逮捕された。しかし村田を責めるだけでは物事は何も解決しない。

求められる公的運営

保安検査場のイメージ(画像:写真AC)
保安検査場のイメージ(画像:写真AC)

 一方、格安航空会社(LCC)が国内でシェアを広げ、機内に手荷物を持ち込む乗客が増えている。これは保安検査にかかる時間を増やし、乗客のいらいらをつのらせ、保安係員の物理的・精神的負担をますます高めている。

 今後の方策は、できるだけ保安検査を機械化して人的負担を軽減させることだ。そして法改正の意義を国民に周知徹底し、検査の実施について、乗客の協力的な姿勢を醸成しなければならない。

 前者については、保安検査に関する費用負担の在り方を見直すことが必要だ。現在の航空会社に存否をゆだねるような状況から、公的な運営への移行が検討されるべきである。言わずもがな、

「国防の観点」

からだ。

 後者については、法改正の意味が一般的にほとんど周知されていない。その結果が、今回の村田氏の事件であるとも言える。

 もし村田氏が法改正の持つ意味を理解し、かつ自らの地位を冷静に鑑みることができたなら、あのような行動はとらなかったに違いない。今回の事件が、保安検査への社会的関心を高めるきっかけになれば、村田氏の行動についても批判一辺倒ではなくなるだろう。

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