鉄道の電化方式 陸続きのヨーロッパにたった「4種類」しかないワケ

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日本では、在来線の直流1.5kVと交流の20kV、新幹線の交流25kVがある電化方式。陸続きのヨーロッパはどのような運用となっているのか。

特殊な方式「第三軌条方式」

チェコ鉄道362型交直流電気機関車。日本と同様、チェコ国内は交流区間と直流区間があり、複電圧の機関車が多数活躍する(画像:橋爪智之)
チェコ鉄道362型交直流電気機関車。日本と同様、チェコ国内は交流区間と直流区間があり、複電圧の機関車が多数活躍する(画像:橋爪智之)

 その代表例がイタリアで、1977年にヨーロッパ初の高速新線をローマ―フィレンツェ間に部分開業させたが、この路線は既存のシステムと同じ直流3kVで建設されたため、今も最高速度は250kmに制限されている。

 後に開業した路線については、すべて交流25kV 50Hzで建設され、最高速度は300kmとなっている。

 もともと別の鉄道会社だったものが、後に統合されて同じ会社になったものの、電化方式はそのままであったため、交直流とした路線もある。

 スイスの私鉄、レーティッシュ鉄道は、アルブラ線などポントレジーナより北側の部分と、南側のベルニナ線では電化方式が異なるため、同線に投入されている電車はいずれも交直流仕様となっている。

 特殊な電化方式としては、まず第三軌条方式が挙げられる。

 日本では地下鉄など一部の路線で採用されているが、地上を走る路線としては近鉄東大阪線くらいのものだ。

 もちろん、ヨーロッパ地域でも決して一般的とは言えないが、英国は南部を中心に直流750V第三軌条を採用し、一大路線網を構築している。

 鉄道発祥の国である英国は、鉄道誕生当初は蒸気機関車に合わせた車体規格を採用しており、多くのトンネルや陸橋は列車の高さギリギリで建設されていた。

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