買いたくなる「事故車」とは何か? 市場価格アップに奮闘、さいたま市の販売会社をご存じか

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「事故車」なのに買いたくなる? 市場価格アップに奮闘する販売会社、支持され続ける理由とは

事故によるダメージ車、年間300万台も

2022年8月、広島にオープンした中古車販売店(画像:タウ)
2022年8月、広島にオープンした中古車販売店(画像:タウ)

 同社はなぜ修復歴車などを国内でも販売しようと考えたのか?

 それは、多いときで年間300万台も産み出されるという、事故などによってダメージを受けたクルマの有効活用にあった。

 自動車に限らず、工業製品というものはすべからくその生産において相応の資源とエネルギーを消費する。

 もちろんそれによってビジネスを、ひいては生産者と消費者双方の生活が成り立っていることも事実なのだが、その過程において資源とエネルギーの不要な浪費が生じているのも偽らざる現実である。

 市場での商品性に劣るダメージを受けた車は、解体して資源にしてしまうのが良いのか? それとも修理した上で商品として再利用するのが良いのか?

 これらは全ての車の評価においては、容易には回答不可能な永遠の命題でもあるのだが、日本国内においては前者が優勢を占めていた。

 しかし、自動車製造に関連する資源およびエネルギーの将来的な枯渇傾向が心配されている昨今、中古車の市場価値そのものに対する考え方自体を改める時期に来ていることは間違いない。

 タウの「CARTENDAR」は、まさにこうした中古車ビジネスを継続的に行う上での命題に対する、ひとつの回答として導き出されたものだったということである。

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