超巨大で燃費悪 もはやオワコン扱いだった「エアバスA380」がなぜか復権したワケ

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鳴り物入りで登場したにもかかわらず、航空業界の中で「オワコン」化していたA380。そんな同機はなぜ復活したのか。

安全性の確保で進めないボーイング

連邦航空局のウェブサイト(画像:連邦航空局)
連邦航空局のウェブサイト(画像:連邦航空局)

 ボーイングによると、今回のB777-9の納入遅れについて、

「777-9 の開発とテストは順調に進められており、認証要件を満たすためには時間が必要」

と述べている。

 おそらく、航空機の安全性確保に向けた2020年の法改正の影響もあるのだろう。2023年以降にFAAの承認を得る場合、最新の飛行システムへの適合が必須となっており、開発の遅れにより追加の改修が必要になったのではないだろうか。

 この2020年の法改正は、B737Max10の承認にも影響を及ぼしている。現在も、ボーイングと連邦議会の間で、B737Max10への特例措置の適用について駆け引きが続いている。

 このほか、ボーイングには、2021年5月から続いていた製造上の欠陥に端を発したB787の納入停止(2022年8月再開)もあった。

 FAAの承認や機体の安全性確保のために、計画どおりに前に進めないボーイングに対し、

「航空会社がどこまで我慢できるのか」

という懸念の声も上がっている。

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