ホンダの「中国抜き」サプライチェーンは成功するのか? 部品にまつわる現実問題、安全保障の点から考える

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ロシアによるウクライナ侵攻や、台湾情勢などを背景に、海外で活動する日本企業も多大な影響を被っている。今後の行く末を展望する。

経済のブロック化現象の恐れも

中国のイメージ(画像:写真AC)
中国のイメージ(画像:写真AC)

 このまま大国間で譲歩という言葉が出ず、競争や対立といった軸で情勢が展開されれば、米中の完全な経済デカップリングとまではいかなくても、米中双方を軸とする経済のブロック化現象が色濃くなっても不思議ではない。

 そうなれば、部品や完成した製品、エネルギー資源や生鮮食品など何が制裁対象になるかは分からないが、米中双方を股にかけるサプライチェーンを持つ企業にとっては大きな経済リスクとなる。

 特に、ホンダのようなサプライチェーン構造である企業にとっては喫緊の課題と言えよう。今回のホンダの決断の背後には、こういった国際政治、安全保障の動向があると考えられる。

 企業を悩ます政治と経済のジレンマは今後さらに拡大していく可能性が高い。

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