運転免許のある若者、650万人も減少! 未来の「物流人材」に大ダメージ、もはや普通免許を無償化すべきか
10~20代の若者の運転免許保有者数が激減している。これはいずれ、物流に悪影響を与えるのではないか。
残された時間はあまりない
もちろん各自動車メーカーもさらなる国外における販売重視にシフトするだろう。2輪メーカーはいち早くそうなりつつあるが今後、国内市場が絶望的に縮小することが数字で示されている現実にはあらがえない。
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ともあれ、この20年間で10代、20代の運転免許保有者数は650万人以上も減り、MTだ、AT限定だ以前に免許を取得しない若者が増えている。車離れどころか免許離れだ。現時点ではまだ限定的とはいえ、将来的には国内の自動車販売の縮小や物流の人手不足は避けられそうにない。外国人の商業ドライバーを増やす計画もあるが、現実問題として低賃金の日本にこぞって来るかどうか、欧州連合(EU)の西側諸国やアメリカの都市部では年収1000万、時給4500円など日本よりはるかに高給でトラック運転手を募り奪い合っている。
重ねるが人口減少が根本原因であることは間違いない。しかし手をこまねいているわけにもいかない。あくまで筆者の私見だが、教育の無償化と同時に運転免許取得も
「普通免許に限り無償化」
にしてよいのではないか。
免許離れとはいっても、やはり日本の大多数を占める地方で車は必須、いや、普通免許に限らず大型、2種なども無償化とまではいわずとも、さらなる助成金で取得を奨励するべきだ。それほどまでに、この数字で明確になりつつある若者の免許取得者の減少は、日本の自動車産業や交通、物流における危機と認識する。
そのクライシスまで、残された時間はあまりない。