時代に迎合? 阪急電鉄「有料座席車両」導入は本当に成功するのか
阪急阪神ホールディングスは2024年をメドに有料座席サービスの導入を盛り込んでおり、地元紙では「阪急電鉄京都本線の導入」を有力視されている。
関西でも有料座席サービスの導入が進む

阪急電鉄が有料座席サービスの導入を決めた背景として考えられるのは、
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・着席サービスに対する意見、要望などが多く寄せられていたこと
・関西でも有料座席サービスの導入が相次いだこと
に刺激を受けたものと思われる。
関西では、京阪電気鉄道が利用客の要望に応えるべく、8000系エレガント・サルーンの6号車を有料座席のプレミアムカー(指定席)に改造し、2017年8月20日のダイヤ改正より営業運転を開始。リクライニングシートによる快適性の向上のほか、コンセントつきにより携帯電話の充電が容易にできる。
このほか、大型荷物置き場の設置、アテンダントによる暖かい“お・も・て・な・し”もあり、通勤時間帯は満席になるほどの好評を博す。料金も乗車距離によって400~500円(大人、子ども同額)と安い。
2021年1月31日から2代目3000系コンフォート・サルーンにも拡大され、プレミアムカーは“待たずに乗れる”ようになった。併せてホームでもプレミアムカー券が購入できるようにするなど、買いやすい環境も整備した。
JR西日本も2019年3月16日のダイヤ改正より、新快速の一部列車にて有料座席Aシートを9号車に連結した。当初は自由席制で、着席後、専任の車掌から降車駅を伝えたうえで乗車整理券500円(大人、子ども同額)を払う仕組みだった。
2020年12月1日から12席に限り指定席化を開始し、指定席料金は840円、JR西日本インターネット予約のe5489で購入した人に限り600円に割り引く。当初は2021年2月28日までの期間限定だったが、3月以降も継続され、2022年3月12日のダイヤ改正から全席指定席化した。